日本のお茶文化に新たな風を吹き込む、タバコ風お茶「ちゃばこ」が大阪の地下鉄駅に新登場。
2024年12月7日より堺筋線恵美須町駅と千日前線鶴橋駅に、続いて14日からは御堂筋線なんば駅に、ユニークな専用自動販売機『ちゃばこ』が設置されます。
「ちゃばこ」は、従来の日本茶の概念を覆す革新的な商品として注目を集めています。
スティック状の粉末茶を、遊び心のあるタバコ風パッケージに収めた斬新なデザインが特徴。
急須や茶器を必要とせず、お湯か水を注ぐだけで手軽に本格的な日本茶が楽しめる利便性も、現代のライフスタイルに見事にマッチしています。
特筆すべきは、設置される自動販売機そのものにも、環境に配慮したサステナブルな取り組みが込められていること。これらは本来廃棄される予定だったタバコの自動販売機を、一台一台職人の手によって丹念に整備・改修し、新たな用途として生まれ変わらせました。
販売商品のラインナップも見逃せません。
大阪・枚方で160年以上の歴史を持つ「茶通仙 多田製茶」の8代目・多田雅典氏が手掛けた大阪限定ブレンドを中心に、京都、静岡、鹿児島など、日本の主要な茶産地の銘茶が勢揃いしています。
特に注目を集めているのが、Osaka Metroとコラボレーションした限定パッケージの「バイタリ・ティー」(税込700円)。
大阪独特の”ノリ”と”カルチャー”をお茶で表現した意欲作で、2種類の厳選されたかぶせ茶を絶妙にブレンドすることで、華やかでエネルギッシュな香りを実現しています。
商品価格は、気軽に試せる500円から、贅沢な気分を味わえる1,000円まで幅広く設定されており、抹茶、煎茶、ほうじ茶、玄米茶、さらには金箔入りの特別なお茶まで、バラエティ豊かな種類が用意されています。これは、日本茶初心者から愛好家まで、幅広い層のニーズに応える品揃えとなっています。また、増加する訪日外国人観光客に向けた日本茶文化の新しい発信方法としても、大きな期待が寄せられています。
「ちゃばこ」を展開する株式会社ショータイムは、「世の中を茶化そう」という遊び心に満ちたコンセプトで、停滞気味だったお茶業界に新しい活力を吹き込んでいます。
2015年の設立以来、全国的に苦境が続く茶業界の活性化を目指し、次世代の顧客開拓と生産者の収益向上という二つの重要な課題に積極的に取り組み中。伝統ある日本茶文化の継承と革新的なマーケティングの融合という点で、業界内外から高い評価を受けています。
大阪の街に新たな彩りを添えるこの試みが、日本茶文化の未来にどのような影響を与えるのか、今後の展開に注目です。